Chihi’Log

物語の主人公はいつだって自分だ

仕事を辞めた時のこと

 

こんにちは。CHIHIROです。

 

4月。新しい季節の始まりです。

学生の頃はわかりやすく新学期がやってきて、新たな気持ちになれていたなぁと思います。大人になっても春はなんだか新鮮な気持ちです。YouTubeを見ていると「新しいことを始めるのに4月は最適!」なんてたくさん流れてきます。が、私は大人しく今やっていることを継続することにしました。(笑)

 

 

そんな前置きを描きつつ。

本日は新卒時代の振り返りです。4月から働き出す新卒組や転職組の皆さんにエールを送れたらなぁと思っています。

 

仕事を続けるも、辞めるも、自分で決断すること。

そしてその後の評価も、自分で行うべきなのです。

 

 

 

 

期待と共に不安が襲う

大学時代、福祉を学んでいた私が望む職名はソーシャルワーカー。精神分野希望でしたが、最終的に選んだのは介護分野。就活はあっという間に終わりました。

 

いずれ精神分野に就くために、修行として就きました。「長い期間この職場にいなきゃ!」とはこの時点でも思っていませんでした。(笑)今思えば大正解な未来予想図です。

 

仕事が始まるとオリエンテーションが始まります。宿泊研修で色んな県に行きました。大きな舞台で新人の挨拶を任されたりしました。期待されていたんだなと思います。当時も今も、その期待は嬉しいものです。

 

その期待と裏腹に、オリエンテーションの時点で私はやっていけるか不安になってしまいました。色んな理由や背景はあります。ただ、なんかおかしいなと、漠然と思ったのです。

 

試行錯誤するも、そう上手くはいかない

現場に配属されてからは毎日地獄のようでした。

仕事を教えてもらえない。教えてもらえないから、自分で仕事を見つけてやる。すると、なんでそんなことしてんのと一言。聞いても、目を合わせてくれない。

 

介護職。人の命と常に隣り合わせでした。体の使い方とか、支え方とか、知りたいのに身につけられず。嫌になって排水溝の掃除とかしてました。誰もやってないからやっておこうと。

周りの友人はどんどん仕事を自分のものにしていく時期。私はなんで排水溝の掃除してるんだろう。介護職に就いたよね?あれ、でも介護できないままあっという間に夏。

 

このままじゃ、人の命を奪ってしまうかもしれない。

 

そう思った頃にはもう私の心はズタズタでした。

 

仕事が嫌だと泣きながら通勤

毎日、明日が来るのが嫌で眠れませんでした。明日が来ると仕事が始まる。当然、朝は起きれず。毎日バタバタで準備し通勤していました。通勤電車の中では「嫌だ行きたくない」と思って泣くこともありました。走って職場に向かいます。そういえば、仕事中にトイレで泣いていました。本当に辛かったんだと思います。

 

人間関係は仕事において大事です。

私は、その大事な部分がうまく行きませんでした。

 

私がもっと頑張れば、伝え方を変えれば、工夫すれば、勇気を出して上司に声をかければ、、、。いっぱいいっぱい、考えていました。考えても、状況は変わらないまま。私の心は疲弊していくばかり。

 

辞めたいと思いながら、それでも仕事に行きました。辞めたいと呟く私に「転職しても同じようなところだったらどうするの」と色んな人が言いました。

 

期待を持ち、期待され、私だってこんなはずではなかった。世の中の職場が全部こうだったら、どれだけの人が潰れるか。私はここで輝くべきではない。そう思いました。

 

"それ"は楽しかった日の夜にやってきた

2連休をとり親友のいる県へ遊びに行きました。束の間のひと時。だいぶリフレッシュしました。帰りの新幹線に乗ったら涙が溢れました。親友がホームで私を見送ります。3時間、泣き続けて帰りました。このまま事故にあって明日がやって来なければ。そう思いました。

 

家に着いて、机に置いてあった給料を見て「なんで私こんなひどいところで働いているんだろう」そう思ったら止まらなくなりました。そのまま給料を掴んで投げて、わんわん泣きました。「もう辞める!!」そう大きな声を出して泣きました。普段何も口を出さない父が「辞めていいから。辞めなさい。」と言ってくれたのを覚えています。

 

次の日、仕事に行けず。その次の日も行けなかったと思います。

 

退職届を書きました。苦しかった出来事を時系列でまとめ、事実だけを書面にしました。私の思いは載せずに。載せてしまったら、それは事実と異なってしまうから。

 

パワハラは、当人たちだけでなく、会社全体の問題だと思います。

 

心の充電が最優先、そして転職

退職してからしばらく経っても落ち込むだろうと思っていたので、一ヶ月は好きなことをすることにしました。玉置浩二のコンサートを聴きに一人福島へ行ったり、袋田の滝に行ったり、友人とライブに出かけたり。

 

この期間の私の決め事は、仕事のことは考えないということ。

まずは辛かった出来事と距離を置いて、心の充電を溜めました。

 

一ヶ月間、しっかり休んだらちゃんと回復しました。

忘れもしない10月1日。自動車免許の取得と転職活動を同時に始めました。免許は短期コースでスケジュールを組みほぼ毎日通いました。

 

転職活動で意識していたことはただ一つ。

「私にとっていい環境のところに就く」そう決めていました。

私にとって働くことは、お給料より環境が大事です。いくらお給料をもらっても、楽しく働けなかったり、頑張れないのであれば、働く気になれません。それは退職した職場で得たことです。

 

「ここで働きたい!」と思った職場が今の職場です。前職よりお給料は下がりました。でも、楽しく働いている自分がいます。頑張っている自分がいます。充分です。満たされています。感謝でいっぱいです。職場の人にも、家族にも、自分にも。恵まれたなぁ。

 

 

 

辞めるしか道がなくなった

私が退職するとき、辞めるしか道がなかった。部署異動やグループ内での法人異動の選択肢がありながら、辞める以外の選択は私にはなかったです。

 

半年で退職して転職するにはリスクがあると思うかもしれません。

でも、もしあのまま3年働いていたら。私は心が濁っていたと思います。通常の判断ができなかったとも思います。転職先のお給料が「今の経験に見合わない」とも思ったかもしれません。

 

 

自分の決断こそが今後の人生を左右するのです。

自分でしか決められない。

 

苦しいなぁと思い続けて、それでも自分のやり方を築いた人も知っています。私みたいに、早期退職する人も沢山いると思います。結果、自分が幸せな働き方ができている今があるなら充分です。

 

失敗なんてない。仕事を辞めることは逃げでも負けでもない。というか人生、逃げたって負けたっていいのです。退職した職場で学んだことを次の職場で活かせばいい。辛かった仕事でも学んだことはあります。だからこそ今、職場で上手くやれている自分がいます。

 

 

仕事がつらいなら、一度立ち止まって振り返り。

仕事に行きたくないなら、一日くらい有給をとって好きなことしてみる。

辞めたいなら、辞める。

もう少し頑張りたいなら、頑張ってみる。

 

全部、自分の決断。

あなた自身が決めること。

その決断の評価も、あなたが良しとするのなら、良しってことなのですよ。

 

 

皆さんの春が、あたたかいものでありますように。

 

仕事なんて、後からどうにでもなるから。

 

それより何より、自分を大事にしてほしいなと願いを込めて。

 

 

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また、描きます!

 

 

CHIHIRO