Chihi’Log

物語の主人公はいつだって自分だ

この世の全ては、なんとかなる

 

きっと、なんとかしたいことが沢山あった過去の私と、今夜少しつらい君へ。

 

 

学生時代、つらいことが多かった私は、とにかく全てを解決したかった。しかも、緊急事態ばりに、急いで解決したかった。

 

ずっとつらさと共に過ごすのは人間苦痛である。つらさから逃れるには「このつらさ、なんとかしないと!」という考えが浮かぶ。そして一人夜な夜な考えてしまうし、眠れないし、逆に目が冴えるわで、良いことは、ない。

 

今思えば、幼かったなと思う。でも、幼い心で一生懸命目の前のつらさに向き合っていたことは後々の私に大きく影響した。向き合うことの素晴らしさを実感する。

 

 

ーあの頃の私はその全てを、解決できたのだろうか?

 

ー答えは、「できていない。」

 

解決できないからまた新しい課題が訪れた時、もう私は手一杯状態。つまりはキャパオーバー状態なのである。つらさにつらさを重ねて、そこから抜け出す方法を探す。私だってつらい思いはしたくなかった。私にとって傷つくことは恐れに変わっていた。

 

 

ーここから私はちゃんと大人になれるだろうか?

 

ー「大丈夫。なれる。」

 

 

幼い頃に大変な思いをすると、未来にあまりワクワクしないだろうなと自分を振り返っても思う。私は叶えたい夢が一つあったから、逆にそれがなかったらと思うと、今の私はいないとゾッとすることもある。

未来に何も希望を見出せない若い子たちも沢山いるんだろうし、大人になることが怖い子も沢山いるんだと思う。

 

人は傷付き、傷付けながら生きている。でも同じくらい、支え、支えられながら生きているに違いない。

 

心が痛いと叫びながらも、私たちは生きているのだ。

 

人の目も気になるし。そんな気にしいな自分をどうにかしたいし。自分の気持ちも上手く言えないし。親とも喧嘩してしまうし、素直になれないし。もう、どうしよう、どうしよう。

 

生き急いでは、自分を見つめ、振り返る。どうにかしたいと焦っても、どうにもなれなかった。

 

ーそれより必要なことは、そんな自分と気楽に一緒にいてあげること。友達のつらさに寄り添うように、つらい自分とその時間をただ一緒に過ごすこと。

 

大事なのは気楽さだ。楽観的に捉えることで開ける道は沢山ある。

人の目が気になっても「まぁいっか!」。自分の気持ち、上手く言えないけど「いつかは言えるよね!」。素直になれないし喧嘩ばかりだけど「明日の朝は笑顔でおはようって言おうかな!」。

 

私たちが思うよりもこの世の全ては単純だ。

つらさを抱え込み渦の中にいてしまうのは、複雑に考えすぎてしまっていることが多いと感じる。だからこそ、少しでいいから気楽に、楽観さを持って生きていきたいのだ。

 

 

なんとかしたいことの大抵は、なんとかなることだ。

 

今、頭を抱えすぎなくていい。こんな夜に一人つらい思いをしなくていい。つらさは解決できなくていい。解決しても問題は次々やってくる。考えすぎてしまうくらいだったら「なんとかなるよね!」と開き直った方が気持ちがいい。心も楽だ。

 

なんとかなると思える人の心はタフだ。柔軟なのに、タフだ。

 

いろんな問題を抱えつつ、大人にはなれる。時間は過ぎていくものだ。私は大人になってからの方が人生倍以上楽しい。気付くことも得ることも沢山ある。

 

 

生きていれば確かに、色々ある。

けど、大丈夫。

あなたが思っているよりこの世の全てはなんとかなる。

安心して、生きていこう。

 

 

 

 

 

CHIHIRO