Chihi’Log

物語の主人公はいつだって自分だ

満月を見て思うこと

 

いつだって私たちは自然と繋がっている。

 

大切な記憶と、壮大で綺麗な景色は私の中ではセットだ。

 

 

つらかった私を救った力強い夕焼けと大きな青い海。

ここから逃げようと思いながらぼんやり見ていた小さな窓の向こうの青空。

人生二度目の挫折をした時友人と見上げた星空。

母の隣で寝ていたときふと見えた綺麗な三日月。

過酷な環境で仕事をしていたあの頃、何度も癒しを求めて行った葉山の青い景色。

大事な人を思って流れた流星。

 

 

自然と共に生きている。そして私たちはいつだって自然と触れることができる。

自然を求めて田舎に行かなくても、空は毎日私たちの上で大きく広がる。

 

学生の頃おばあちゃんが言ってくれた「あなたが産まれた日はすごく気持ちのいい晴天だった。」という言葉をずっと大事に生きている。だからなのか、大事な日は晴天に恵まれることが多い。雨が嫌いで、雨イコール体調を悪くするという考えが根強い時期もあった。今は、人間に喜怒哀楽があるように、空だっていつも青空じゃないことを深く理解した。職場で畑仕事をしたり、自宅で植物を育てていると、植物や野菜にも雨が必要なことを知ることができる。

 

大事な友人が私に助けを求めて夜中に家を訪ねてきた6年前。あの夜は満月だった。光降り注ぐ夜を私は忘れもしない。この日、友人に降り注いだ悲劇が私は時間と共に癒えていくと思った。でもその場で言葉にして伝えたことを後悔した。

友人と会うとき、なぜだか月がまんまるなことが多い。

ある日確信したのは、友人は守られているんだなということ。

私にとっても友人にとってもあの夜は重要で、大事で、一つのきっかけだった。

 

そんな友人は今日誕生日を迎えた。そう、今日は満月。

 

 

 

 

人生は何が起きるかわからない。

それでも起きた全てはなんとかなるし、なんとかできるし、なんとかしていける。

 

私たちが生きたいと思っていたら、生命は続いていく。

心のエネルギーも生き続ける。

誰かの命から学ぶ全てを、私たちは生きるに証明し続ける。

 

 

満月を見て思うこと。

 

生きていくと思う限り、人生は私たちを導いてくれるということ。

 

 

 

心を込めて CHIHIRO