Chihi’Log

物語の主人公はいつだって自分だ

リカバリートーク〜心の病

 

自分の笑顔を見て「よかった、笑えている。」と安心したのもつい最近の話。

 

 

 

こんにちは!CHIHIROです。

昨夜は色々語らう夜でした。笑いあり、涙ありの心に寄り添える時間。お酒がないのもまたいいです。

 

今日は、私のリカバリトークをしたいと思います。

人によってはつらい表現があるかもしれません。そんな時は画面をそっと閉じてください。

 

私には今、言葉にしたいことがあるのです。

 

 

 

 

 

 

人生が一瞬で落ちていく

 

14才。私は心の病にかかりました。

当時のことはあまり思い出せません。これは記憶から飛んでしまったのだと認識してます。

 

その頃、体重は38キロしかありませんでした。食べ物を欲していなかったのです。私のからだはボロボロで自分で傷付けた足や腰、腕はどうにかして隠すしか手段はありませんでした。

 

言葉にならない思いは私に診断名として突き刺さります。それでもすこし安心したのです。「これでわかってもらえるかな。」と。

 

すこしの期待とは裏腹に、状況はあまり変わりませんでした。変わったのは、服薬によって変わった体型。3ヶ月で8キロくらい太ったかと思います。中学時代、輝きがあった私でも人生が絶望へと落ちるのは一瞬でした。こころもからだも、ボロボロでした。

 

 

 

学生時代を振り返る

 

明るい自分を大切にしていました。と同時に明るい自分でいなくちゃ、とも思っていました。誰かの期待に応えていたのだと思います。自分の気持ちには応えずに。大人になって思うこと。それは、もっと人の前で泣けていたら。もっと哀しいって、寂しいって、心の内を言えていたら。でも、言えなかった。言えなかったのは、「そんなこと言ったら私を見る目が変わるだろうな。」と思っていたから。

 

心の内を言えなくても、出来事を知ってほしかったのです。まとまらない心を話すより、「あんなことがあってね。こんなことがあってね。だからね。」って、よく自分の過去を振り返っていました。聞いてくれていた友人らには本当に感謝しています。それがなかったら、私は本当に潰れていました。

 

中学〜大学2年あたりまでの写真を見ると私は笑えていません。顔がきついのです。目が、笑っていない。気持ちや環境は表情に出ると思っています。自分の笑顔を見て「よかった、笑えている。」と安心したのも、つい最近の話です。

 

 

20歳になったら楽になるかも。

 

そう思いながら、20歳まで生きていました。転機はやってきます。20歳から、気持ち記録というノートを始めました。その日の天気、自分の体調、スケジュール、何を思っているか。そんなことをつらつら書き留めていました。これを機に、自分の傾向を掴みます。気圧の変動に弱いと認識したのはこれがきっかけでした。私はいつも体調が悪いんじゃなくて、波があるんだな、と思ったのもこの時。

 

もう一つ始めたのが表現活動。毎日、絵の具片手に絵を描いていました。当時私のインスタを見てイスラエルの方からよくメッセージを頂いていました。「今日の絵は暗いね。大丈夫さ!」「ハッピーな色だね!素晴らしい!」彼は母国の言葉でメッセージを送ってきていましたが、私は翻訳機能を使いながら英語で送っていて。それでも自分の表現は届いていると思っていました。たった一人に伝わるだけでも充分なんだ、と思った瞬間です。しかも遥か遠い国!(彼、元気かなー?

 

20歳をすぎたくらいから、なんとなく心の病と向き合うことができてきました。心の病と向き合ったというより、自分自身との対話が私を救いました。心にぽっかり空いた穴を埋めるのは、誰でしょうか。他人はその穴を50%も埋められないと私は思います。最終的には自分です。自分で自分を埋めて行くのです。自分にも力がある、とやっと認識したと思います。それでも未だ、発揮するには自信がありませんでした。

 

 

現役の私を見つめて

①仕事編

新卒で入職したところとは、うまくいきませんでした。うまくいかなくて、最終的には5ヶ月で退職しました。「自分の輝く場所はここじゃない。」そう思った私は、もうすでに自分の力を発揮したいと望んでいたのです。現職では、自分の力を信じています。可能性はいくらでもあることを理解して取り組んでいるのです。そして長年夢見ていた職業に就くことができました。必要とし、必要とされる実感を持っています。

学生時代まで、時間がありすぎることは記憶の余韻に浸ってしまうから苦手でした。仕事をすることである程度記憶を思い出す時間が減りました。仕事に集中できる環境があってありがたく思います。それでも今は、忙しすぎるのもよくないなー!って思えています。

 

②心の内編

いつの間にか、あまり過去を振り返らなくなりました。過去を理由にするのは簡単だと、気づいたんだと思います。たまにすごく苦しくなることはもちろんあります。けれど、もう自分を傷つけることもなければ、人の前で泣いていいことも知っているのです。

今まで、私は過去に生きていました。これは周りにも言われるし、私自身も思います。たしかに過去は、変えられない。けど、過去を大事にして生きていくことはできます。忘れられないその体験や出来事は、私の人生には大事なことなのです。記憶とともに生きていく。その覚悟がついてからは人生が楽になりました。

 

③描く未来編

未来のために今を生きる。描いているイメージは明るくなりました。というより、日々の積み重ねでどんどん明るくなっていきます。一度心に決めたら、進むほか道がなかった。後ろ歩きすら前進です。あの頃、描くことのできなかった未来を描くことで、今の私は救われるのです。

 

傷は戦友、消えなくていいんだよ

 

自分でつけた傷は今の今まで特に隠すことはありませんでした。それでも「誰かに突っ込まれたらなんて言おう」と予期せぬ不安をずっと抱えてきました。そっと傷に触れたくれた人もいたし、気持ち悪いって陰で言われていることも知っていたし、「自分がママになったら子供になんて言うんだよ見せられんのか」って愛ある説教を受けたこともあります。傷を見られることには抵抗はない。けど、言葉にすることには大抵抗な私でした。

 

最近、私に変化がありました。傷のことちゃんと言葉にできるだろうな、というより今後自分から話す機会が出てくるんだろうな、と思ったのです。自分から話すことはもちろん今までもありました。私の中でそれらは「知ってもらったほうが楽」だった場合です。でも、今度は違う気がしたのです。「これが私です!!」という自己開示に近かったのです。

 

傷を隠さなかったのは、消えなくていいと思っていたんだと思います。必死に、戦ってきたのです。その傷と、生きてきたのです。でも、証ではない。私にとっては戦友です。生きることを、生き抜くことを教えてくれた、大事な戦友なのです。

 

 

物語は私しか作れない、語れない

 

つらいまま生きていくのも。自由に生きていくのも。楽しく生きていくのも。私たちは有難いことに選択可能です。これを読んでいるあなたも自分を優先していいのです。答えが簡単に出たら、人生という冒険はつまらないかもしれません。物語は一瞬で終わります。私の人生は私しか歩んでいない。私にしか創れない。そして、私にしか語れないのです。

 

なんでもいいから、読んでくれる方に感じるものがあれば嬉しいなと思って描きました。私は、たくさんの人に思いを届けることは望んでいません。今、苦しくて、人生を諦めそうな方の腕をグッと引き上げたいだけなのです。

 

 

生きることに意味も理由もなくていいのです。

ただ、昨日も今日も明日も生き抜くだけ。それだけで充分なのです。

 

 

生きていこう!一緒に。

 

 

 

 

 

CHIHIRO